好きな色を纏う
こんにちは。
ヴィンテージラリーキルトのジャケット等をお届けしているTETTE.ralliquilt です。
みなさんには「好きな色」がありますか?
ピンク、緑、赤、青、黄色……
きっと誰にでも、心惹かれる色があるのではないでしょうか。
好きな色を身にまとっているだけで、ふと気持ちが明るくなったり、ちょっと元気が出たりすることってありますよね。
日本では、年齢を重ねると落ち着いた色を選ぶことが自然と増えるように思いますが、旅先で出会った世界の街では、年齢や性別にとらわれず、思い思いの色やファッションを楽しんでいる人々にたくさん出会いました。
たとえば、真っ赤なコートにハイヒールを合わせて颯爽と歩くご年配の女性や、鮮やかなピンクの花柄の布をまとって笑顔で歩く方――
その姿は本当に素敵で、自分らしさがきらきらと輝いて見えました。
そのとき、「色に年齢も、立場も関係ないんだ」と、心がふわっと軽くなったのを覚えています。
実は私も、いつのまにか無難な色ばかり選ぶようになっていました(もちろんモノトーンも大好きです!)。
でも、インドで出会った美しい布たちに触れたとき、「あ、私、カラフルなものが好きだったんだ」と思い出したのです。
心が解き放たれるような感覚でした。
いくつになっても、どこにいても、誰もが自分らしい色を自由に楽しめたら――。
そして、一つ一つ色柄も風合いも違う個性的なキルト達が、それぞれぴったりな方のところへ行けますように。
そんな想いを込めて、今日もインドの色とりどりの布たちと向き合っています。
世界にひとつのラリーキルト
ラリーキルトはインドの女性たちが、一針一針細かいラインステッチ(刺し子)をいれて作っているカラフルで美しいキルト生地です。
インドでは地域により様々なルーツがあり、カンタキルトと呼ばれることもあります。
古くからサリーや古布を重ねてつなぎ合わせ、家族のために作られてきました。
その技術やデザインは母から娘へ受け継がれる大切な伝統工芸です。
細かなステッチを入れるので、一枚縫うのに数か月かかることもあると言います。
時間をかけて縫われたキルトは、ヴィンテージになると下の生地が透けたり、パッチワークを施されたり、色も柄も質感も一層個性的になっていきます。
そんな布をバッグやジャケットにすると想像もつかないような美しく楽しいものが出来上がります。
それはその一枚のキルトからしかできない唯一無二の作品。
月日が経つごとに風合いが増し、さらに価値あるものへと変化していきます。
遊び心たっぷりで、ハンドステッチの温もりのあるラリーキルトバッグとジャケット。
宝探しをするように、あなただけのオンリーワンを見つけてみてください。
そして、一緒に過ごす時間とともに、自分らしいキルトに育てていって頂けたら嬉しいです。